プロで実現した2013年の甲子園春夏優勝投手対決 西武高橋光とロッテ小島の“現在地”
課題の粘り見せた高橋光、“呪縛”を解いた小島
■ロッテ 2-1 西武(22日・メットライフ)
西武・高橋光成投手VSロッテ・小島和哉投手。22日にメットライフドームで実現したこの2人の投げ合いは小島に軍配が上がった。高橋光は2013年夏の甲子園で群馬・前橋育英高を、小島は同年春の選抜大会で埼玉・浦和学院高を、共に2年生エースとして全国制覇に導いた甲子園春夏優勝投手による珍しい対戦だった。
この日は6回2/3を5安打1失点に抑えた小島が今季2勝目(2敗)を挙げ、高橋光は7回8安打2失点の“粘投”が報われず、3敗目(2勝)を喫した。軍配の上がった小島がお立ち台で「真っすぐを低めに、強く集めることができた」とうなづけば、高橋光も「良かったところは粘れたこと」と満足げに振り返った。
同学年の2人は、共に高1の秋からエースとなり、12年秋の関東大会2回戦で直接対決。5-3で浦和学院が勝ち、この時も小島に凱歌が上がっている。小島はそのまま同大会で優勝し、翌年の選抜への切符を手中にして、全国制覇へ驀進した。夏の甲子園にも出場したが、初戦で宮城・仙台育英高に敗れた。高橋光はその夏に初めて甲子園の土を踏み、優勝へ駆け上がった。2人とも3年生の夏は県大会で敗退している。
高橋光は14年ドラフト1位で西武入りし、昨季は初の2桁勝利(10勝6敗)をマーク。身長190センチ、体重105キロの“メジャーサイズ”を誇る高橋光に対し、177センチ、85キロの小島は高校卒業後、早大を経由し、東京六大学リーグ通算22勝の実績を積んでプロの世界に飛び込んだ。ドラフト3位でロッテ入りし、1年目の昨季は3勝5敗。