ソフト女子・宇津木HCが術後のエース上野の状態明かす 「ものすごく調子がいい」

患部固定のために入れたプレートを除去する手術を受けた

 宇津木HCは上野の体や投球の状態をチェックしていた。

「いろんなアドバイスとか、たまにピッチングを見たりはしました。本来なら、今日は開幕ですし、彼女も今日に合わせて調整してきたので、調子悪いわけでは無い。ものすごく調子いいですね」

 この7・22からの東京五輪に合わせていたため、コンディションは上々だったという。

「ただ、1か月前に『ちょっと抑えよう』という話をしました。去年、顎にボールが当たった時に入れたプレートはオリンピックの前に取るのが一番と考えて、少しずつ状態が上がってきた。ピッチングに関しては問題ないです」と状態を説明した。

 会見では1年後の開幕投手への質問が飛んだが、「開幕投手は1週間前じゃないと自分は決めないので」と時期尚早であることを強調。ただ、もしも、この日、開幕を迎えていたら「今年だったら……上野はないと思います」。上野のコンディションや対戦相手、組み合わせを見て、違う投手を起用していたことを示唆した。

 上野だけでなく、金メダルへの思いの強い選手たちは外にも多くいる。この日会見に出席した山田恵里選手もそのうちの1人だ。ソフトボールは9月5日から神奈川・大和スタジアムで日本リーグが5か月遅れで開幕する。代表候補選手たちはリーグ開幕に向け、調整が進めていく。上野の新しい1年の歩みにも注目だ。

 本来の開幕だった7・22から、止まっていた針は、大きな目標に向かって、再び動き出している。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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