西武辻監督、與座初勝利&川越1号で“絶口調” お立ち台堪能「コンサートみたい」
プロ初白星の與座をチクり「今日もダメかなと思いました」
■西武 3-2 ロッテ(23日・メットライフ)
西武は23日、本拠地メットライフドームで行われたロッテ戦に3-2で勝ち、3位に浮上した。21日から本拠地メットライフドームで有観客試合を行っている西武は、勝利の場合には辻発彦監督もお立ち台に立っている。この日4812人の観客の前でスポットライトに映し出された指揮官は「なんか、コンサートみたいですね」とご満悦だった。
3年目の與座海人投手が今季5試合目の先発にして、5回2失点でプロ初勝利を挙げたが、初回にいきなり2安打2四球で2点を献上する展開に、辻監督は「今日もダメかなと思いましたね」とチクり。
與座の前回登板の今月12日のロッテ戦では、2点リードの5回2死二塁という、勝利投手の権利確保まであと1死の場面で降板を命じた経緯がある。「前回も5回まで行かせたかったですよ。でもチームのことを考えると、そこまでが精いっぱいだった。1つ勝つのはこれだけ難しいということを、今日も経験したと思います」と語った。
また、最近11試合連続で「1番・中堅」でスタメン出場させているプロ4年目・22歳の鈴木が1回にいきなり右中間を破る二塁打を放つなど4打数2安打。守っても1点リードの8回2死一塁で、井上が中堅フェンス際まで飛ばした大飛球をジャンピングキャッチする美技を見せた。辻監督は「打席で少しずつ余裕が出て、板についてきた気がします」と目を細めた。
さらに、右翼レギュラーの木村に代わって「9番・右翼」でスタメン出場させた野手転向2年目・27歳の川越誠司外野手も、1点を追う2回2死三塁で右翼席へ放り込み、プロ初本塁打を殊勲の逆転2ランで飾った。辻監督は「川越は1軍でずっと試合に出られず、昼に2軍の試合に出場してから、夜に1軍の試合に来る日が続いていた。一生懸命やっている中で、チャンスをもらって結果を出した。使った方としても非常にうれしい」と自画自賛していた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)