12年約390億円でドジャースと契約延長のベッツ 新型コロナを考慮した契約形態に
2021年と2022年は年俸18億円に抑え、約70億円のサイニングボーナスでカバー
ドジャースは22日(日本時間23日)、ムーキー・ベッツ外野手と12年総額3億6500万ドル(約390億1000万円)で2032年まで契約を延長したと発表した。昨年3月にエンゼルスとマイク・トラウト外野手が結んだ12年総額4億3000万ドル(約460億5000万円)に次ぐMLB史上2位の高額契約となった。
昨季までレッドソックスに在籍し、リードオフマンとして活躍していたベッツ。2018年には打率.346、32本塁打80打点をマークし、首位打者とシーズンMVPを獲得した。昨オフにトレードでデビッド・プライス投手と共にドジャースへ移籍し、今オフにFAとなる予定だった。
今季の年俸が2700万ドル(約29億円)のベッツ。これにさらに12年総額3億6500万ドル(約390億1000万円)の契約が加わる、この大型契約の詳細が米メディアによって明らかにされている。
米スポーツ専門局「ESPN」のケン・ローゼンタール記者によると、この契約にはサイニングボーナスは6500万ドル(約70億円)が含まれている。また、新型コロナウイルスの影響が懸念される2021年と2022年の年俸は1750万ドル(約18億7000万円)に抑えられており、同記者は自身のツイッターで「このボーナスは、2021年と22年の1750万ドルという比較的、少ない収入を補うことを助け、パンデミック中で生じる問題や、ロックアウトのリスクから彼を守ることができる」と、そのメリットを伝えている。
また、この大型契約のうちの1億1500万ドル(約123億円)は2023年の契約が終了した後に後払いで支払われることになるという。そして、オプトアウトやトレード拒否条項などは含まれていないよう。もはや天文学的な数字となっている超大型契約だが、そこには新型コロナウイルスの影響や、引退後の人生設計なども考慮されたものになっているようだ。
(Full-Count編集部)