エ軍マドン監督、大谷翔平のトラウト敬遠後の3球三振を責めず「そういう時もある」
大谷は今季初打席初安打も9回2死満塁で空振り三振「3球目は本当に良い球だった」
■アスレチックス 7-3 エンゼルス(日本時間25日・オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地で行われたアスレチックスとの開幕戦で「3番・指名打者」で先発出場。初回の第1打席で中前打を放って今季初打席初安打をマークした。3回の第2打席は遊ゴロ、5回の第3打席は遊ゴロ、8回は左飛だった。同点の9回2死満塁の勝ち越し機は空振り三振だった。試合は3-3で延長戦となり、無死二塁のタイブレーク制では二塁走者に。勝ち越し生還が期待されたが、ウォルシュの一ゴロの間に二、三塁間で挟まれてタッチアウトとなった。チームは延長10回にサヨナラ満塁弾を浴びて3-7で敗れ、7年連続で開幕黒星スタートとなった。
大谷は初回1死一塁では剛腕モンタスの96マイル(約154キロ)のツーシームを中前へ。バットを折りながらもライナーで打ち返した。3回1死一塁は2球で追い込まれて遊ゴロ。5回1死一塁はこの回から救援した2番手ペティートの初球チェンジアップを打って遊ゴロだった。8回先頭は5番手ディークマンと対戦し、左飛だった。カストロのソロで同点に追いついた9回の第5打席はトラウトの申告敬遠で2死満塁で迎えたが、空振り三振に倒れた。
9回の勝ち越し機は救援右腕ヘンドリクスにフォーシーム2球で追い込まれ、3球のスライダーに空振り三振を喫した。「(トラウトが敬遠されたことは)全く驚きではなかった。(大谷が三振となった)3球目は本当に良い球だった。彼が待ってしまった(2球目の)球こそが狙い球だったが、彼は見逃してしまった。そういう時もある」と淡々と振り返った。
チームは延長10回の守備は内野手5人シフトを敷いたが、1死満塁からオルソンにサヨナラ満塁弾を被弾。マドン監督の奇策も実らなかった。25日(同26日)の開幕2戦目は投手調整に充てられる見込みで、26日(同27日)の開幕3戦目に先発登板する。2018年10月の右肘のトミー・ジョン手術後初の公式戦登板で、同年9月2日(同3日)のアストロズ戦以来693日ぶり。2年ぶりの二刀流復活に期待がかかる。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)