中日のA・マルティネスが秘める可能性 専門家が絶賛する捕手としての資質とは?
藪氏は7回に見せたリードも評価「あれは大きかったですね」
もう一つ、藪氏が感心した場面があるという。それが7回1死から木浪聖也を見逃し三振に仕留めた場面だ。初球ストレートを見逃し、2球目スライダーを空振りで追い込んだ後、2球ボールでカウント2-2。ここから木浪は10球連続ファウルで粘った。
「木浪がファウルファウルで粘った打席で、最後は低め真っ直ぐを要求して見逃し三振に仕留めた。あれは大きかったですね。もちろん、マウンド上の福がいいピッチングをしましたが、マルティネスのリードも良かった。あそこで出塁を許したら、ピッチャーの心理的ダメージはかなり大きい。上手くコミュニケーションを取りながら切り抜けました」
中日には木下拓哉、加藤匠馬という捕手がいる中で、最近では先発マスクを被る機会が増えてきたマルティネス。打撃の調子も良く、この日を終えて打率.333、2本塁打9打点を記録している。
育成出身の24歳キューバ人。同郷のビシエドやR・マルティネスをチームメートに持つことも好調の要因かもしれないが、今後の活躍次第では外国人捕手が珍しくない状況を生み出すきっかけになるかもしれない。