一度はイップスで引退も… ロ軍右腕が2646日ぶりメジャー登板で2979日ぶり白星
ロッキーズの35歳右腕バードは25日のレンジャーズ戦で勝利投手に
■ロッキーズ 3-2 レンジャーズ(日本時間26日・テキサス)
ロッキーズのダニエル・バード投手が実に2646日ぶりのブランクを経てメジャーのマウンドに復帰し、2979日ぶりに勝利投手になった。
25日(日本時間26日)に敵地で行われたレンジャーズ戦。バードは1点をリードした5回途中から先発のグレイのあとを受けて2番手で登板した。イップスのためにメジャーのマウンドから離れていた右腕にとって、これがレッドソックスに在籍していた2013年4月27日のアストロズ戦以来、7年、2646日ぶりのメジャーのマウンドとなった。
最速99マイル(約159キロ)のファストボールを軸に、2安打を許したものの、1回1/3を無失点に封じたバード。チームはそのまま勝利して白星をマークした。メジャーでの勝利となると2012年5月29日のタイガース戦まで遡ることになり、2979日ぶりの白星だった。
2006年のドラフト1巡目(全体28位)でレッドソックスに指名されたバード。2009年にメジャーデビューを果たすと、2011年には中継ぎとして70試合に登板した。だが、2013年以降、イップスに悩まされてメジャーのマウンドから遠ざかった。
その後、カブス、レンジャーズ、パイレーツ、カージナルス、メッツと渡り歩き、2018年に一旦は現役を引退し、ダイヤモンドバックスのメンタルトレーニング部門のスタッフに就任。今年、現役復帰してロッキーズとマイナー契約を結び、7月17日にメジャー契約を結んでいた。