西武ベテラン栗山が通算350二塁打を達成 辻監督も賛辞「3連覇の鍵を握る大事な選手」

通算350二塁打を達成した西武・栗山巧【写真:宮脇広久】
通算350二塁打を達成した西武・栗山巧【写真:宮脇広久】

野手最年長コンビ組む中村も活躍「俺もあんな打球を打ちたいなと…」

■西武 4-2 ロッテ(26日・メットライフ)

 プロ19年目・36歳の西武・栗山巧外野手が26日に本拠地メットライフドームで行われたロッテ戦で、史上45人目の通算350二塁打を達成した。「7番・左翼」で先発出場し、2回1死一、三塁でカウント2-1から、相手先発の中村稔の4球目をとらえて右中間を破り、先制適時二塁打として花を添えた。チームも4-2で勝利した。

 前日25日の同カードでは17年目・39歳のロッテ・鳥谷が通算349本目の二塁打を放ちともに大台にリーチをかけていた。栗山はタッチの差で先に到達した格好だ。

 栗山は4回にも中前打。1点を追う6回には、6番・中村が右中間を破る同点適時二塁打を放った直後の無死二塁で第3打席に入り、左中間を破る“351本目”の二塁打で勝ち越し。3打数3安打2打点で、代走を送られて交代した。今季.323の高打率をキープしている。

 お立ち台で350二塁打について「特に意識はしていなかったが、もっともっと積み重ねていかなあかんと、自分に言い聞かせていきたい」と感慨深げ。6回の決勝二塁打については「僕の前を打つバッター(中村)が物凄い二塁打を打ったので、俺もあんな打球を打ちたいなと、思い切っていきました」とおどけた。

 通算安打数も1865となり、2000安打まであと135だが、「とにかく目の前の1試合、1打席に全力を尽くすだけ。まだまだ先の話だと思います」と言う。また、今季本拠地に観客を入れ始めて6試合目とあって、4816人の観客に向けて「早くこのお立ち台に立ちたいと思っていました。物凄く緊張しています。うれしいです」と照れながら語り掛けた。

 辻監督は栗山と中村の野手最年長コンビの活躍を「この2人なくして、今日の勝利はなかった。栗山と中村が元気であることが、リーグ3連覇の鍵を握っているというくらい大事な選手。6連戦で一番疲れているこの日曜日に、これだけのパフォーマンスができるという、2人の精神的な強さ、肉体的な強さにびっくりしています」と称えた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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