鷹・工藤監督、プロ初完投初完封の石川を大絶賛「悪いところ1つもなかった」
石川は西武打線を1安打に封じる「100点だと思います」
■ソフトバンク 4-0 西武(1日・PayPayドーム)
ソフトバンクは1日、本拠地PayPayドームで西武戦を戦い、4-0で快勝した。先発の石川柊太投手が西武打線を1安打に封じてプロ初完投初完封。栗原陵矢捕手の先制3ランも出て快勝し、5戦目でこのカードの勝ち越しを決めた。試合後、工藤公康監督は石川を「投手として100点だと思います」と絶賛した。
初回に栗原の3ランで3点を先制し、3回にも柳田悠岐のタイムリーで1点を追加。このリードを難なく、先発の石川が守り抜いた。5回までノーヒットピッチング。6回に初ヒットを許したものの、崩れる様子は見当たらず、指揮官としてもまったくストレスを感じる要素はなかったはずだ。
「素晴らしかったです。コントロールも良かったし、緩急もついていた。低めの変化球も振らせていたし、投手としては9回完封なので100点だと思います。悪いところが1つも見つからなかったですね」と絶賛した指揮官。「100球を超えたところは気になっていましたが、本人が『行ける日に最後まで行きたい』ということだったので。この完封は大きいですね。リリーフ陣を休ませられたし、明日は全員で行けますから」とチーム初完投を成し遂げた右腕に感謝した。
指揮官が絶賛したのは石川だけではない。打のヒーロー栗原に対しても「今日は是が非でも先制点が欲しかったので、あの本塁打は大きかったです」。打点がチームトップになるなど、勝負強さが際立つ6年目の若鷹を「最初に打っていた頃は無心で、配球をされるようになって考えるようになって、ここのところは投手に対して素直に入って行けているところが結果として出ているんじゃないですかね」と分析した。
この日の勝利でカードの勝ち越しが決まったが「メットライフでは負け越しだったので、対等もしくはそれ以上になりたいという思いはありました。石川君がいいピッチングしてくれたので、これがまた明日に繋がると思います」と指揮官。また、前日の試合で右手の指を痛め、この日病院に行った東浜巨について「今後に向けての話し合いはこれからです。(登板を)開けた方がいいのか、(次カードも)行けるのかは今のところはわかりません」と語っていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)