DeNAラミレス監督が通算300勝達成 ナイン、コーチに感謝「よくここまで辿り着けたと思う」
佐野は4打数3安打3打点の大活躍「300勝の日にホームランを打ててうれしい」
■DeNA 8-2 中日(5日・横浜)
DeNAのアレックス・ラミレス監督が5日、就任5年目にして監督通算300勝目を挙げた。本拠地・横浜スタジアムで行われた中日戦に8-2で圧勝し2位に浮上した。通算300勝297敗15分け、勝率.503。過去は2位1回、3位2回、4位1回で勝負のシーズンを迎えている。
ラミレス監督は「よくここまでたどり着けたと思う。もちろん自分1人でできることではなく、コーチが手助けしてくれて、選手が成し遂げたこと。その他周りの方々のおかげです」と感慨深げ。現時点で通算して“貯金3”の格好で「勝率5割を超えているのは素直にうれしい」と相好を崩した。
この日は、先発の浜口が5回2安打8奪三振2四球1失点に抑え3勝目(1敗)。打っては、ラミレス監督が今季、レイズに移籍した筒香に代わる4番&新主将に指名した佐野が、8回にバックスクリーン左の中堅席へ運んだ6号ソロを含め、4打数3安打3打点と活躍して花を添えた。佐野は今季打率.353で、広島の堂林を抜きリーグトップに浮上した。
試合終了後、ラミレス監督はお立ち台でその佐野から花束を贈られた。「40試合を経過した時点で打率トップに立っているとまでは想像していなかったが、佐野が持っているものからすれば驚くほどのことではない」と語りつつ、「とはいえ、キャプテンと4番を務め、両方とも今季が初めて。そのプレッシャーを克服するのは簡単ではない」とたたえた。
一方、プロ4年目にして大変貌を遂げている佐野も「監督の300勝の日にホームランを打ててうれしい」と感慨深げ。「監督には毎日、バッティングを教わっていますし、毎日ポジティブな言葉をかけてもらっているおかげで、試合に挑む準備ができています」と、心技両面で支えてくれている指揮官に、さらなる“恩返し”を誓っていた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)