“両投げ投手”が両打ち打者と対戦したら…新天地デビューにファン感嘆「漫画の世界」
マーリンズに移籍した両投げベンディットが1回2死球無安打無失点
■メッツ 8-4 マーリンズ(日本時間8日・ニューヨーク)
マーリンズのパット・ベンディット投手が8日(日本時間9日)、敵地のメッツ戦で8回から移籍後初登板。両投げ投法で2死球を与えたものの、無安打無失点に封じた。大リーグ公式インスタグラムはベンティットの器用に両投げ用グラブを使う35歳に注目している。
4点ビハインドの8回から救援した。右横手投げで右打者のラモスに死球を与えたが、左打者のスミスには左横手投げで投球。ニゴロ併殺打に仕留めた。続く左打者のヒメネスには左投げで死球を与えたものの、両打ちのハミルトンには左投げのまま投入。右打席に立ったハミルトンに中堅方向への強烈な打球を飛ばされたが、味方の好守に助けられて二直に抑えた。ちなみに、故障などで投げられなくなった場合を除き、投手は1人の打者に投げ切るまでは左右をスイッチできないルールとなっている。
MLB公式インスタグラムは「パット・ベンディットが両手から投げられることが驚かれなくなることはないだろう」とベンティットのグラブ使いを紹介。ファンからは「ひとつのグラブで?」「この男がメジャーのロースターに戻ってきて嬉しいよ」「彼がマーリンズにいるなんて知らなかった」「なんてこった」「ワオ、なんてグラブだ」「科学を超越している」「そんなことが可能だとすら知らなかった。現実離れした存在だ」「いったい全体なにが起こっているんだ。素晴らしい」「クールだ。これが認められているなんて知らなかった」「てことは彼は左と右でダブルヘッダー2試合投げられるな」「漫画の世界だ」などとコメントされた。
ベンディットはアスレチックス時代の2015年にメジャーデビュー。打者によって左右にスイッチする投法が大きな注目を集めた。左右で使いこなすグラブは指が6本入る仕様になっているという。メジャー通算59試合登板し、2勝2敗、防御率4.96。昨季はジャイアンツで2試合登板、防御率16.20にとどまった。異色の両投げで新天地の活躍につなげたいところだ。