OB藪恵壹氏が指摘する「8回ガンケル」の脆弱性 外国人起用問題で機能しない日も
藪氏が勧める「リリーフ投手起用スケジュールの徹底」
本来ならば、勝ちパターンのために毎日ベンチに控えていたいセットアッパーとクローザーだが、いる日といない日があるという“条件付き”では、やはり据わりは悪く見える。
「どうしても起用方法が行き当たりばったりに見えてしまう」という藪氏は、メジャーでの経験を踏まえながら「中継ぎ起用スケジュールの徹底」を勧める。
「僕がメジャーにいた時は、ブルペンに救援投手全員が最近どの試合に何球投げたかを書いた紙が貼られていました。3連投はないとか、1試合で20球を超えたら連投はないとか、チームの起用ルールが決まっていたので、投手も自分が投げるか投げないか分かりやすい。効率的に準備をしやすいので、投手はリズムを作りやすかったです」
NPBでも投手の球数を管理する球団は増えてきているが、藪氏は中継ぎの起用スケジュールを徹底することで「怪我のリスクもかなり減ると思います」と指摘する。
昨季はブルペン陣が圧倒的なパフォーマンスを披露した阪神だが、今季はここまで苦しい戦いが続いている。もう一度、“鉄壁”のブルペンが戻ってくるには、役割の固定とスケジュールの徹底がカギとなりそうだ。
(佐藤直子 / Naoko Sato)