鷹和田&松田宣が試合中に掛け合った言葉 「頼むぞ」に「打つしかないでしょう」
この日は今までにない蛍光ピンクのバッティンググローブを着用
和田は松田の声掛けに応えるように、その後は6球で2人の打者を打ち取り、初回を三者凡退。そこから7回途中、94球での降板までスコアボードに「0」を並べた。「納得がいかなくても試合はあるんでね」と懸命に前を向く。
松田はこの日の2安打で打率がようやく2割に復帰したが、もがき苦しんでいることに変わりはない。「自分の持ち味でもある」と語る積極性が奏功した形だが「初球からいって凡打になることもある。そこは難しいところ」と、現状ならではの迷いを素直に口にする。さらに「今日が2回目のお立ち台。45試合やって2試合しか貢献できていない」とも語った。それでも「ここを抜け出すのは自分の力だけ。必死こいてやるしかない。自分の打撃に納得がいかなくても、毎日試合はあるんでね」と懸命に前を向いている。
この日は今までにない蛍光ピンクのバッティンググローブを着用。「バッティングのパーツを日々変えながらやっていますが、変えるところがもうないんで」と、藁にも縋るような心境を吐露。実際に試合でも巨人の坂本選手モデルとされる自分のバットと、タイプが異なる柳田悠岐のバットを使い分けながら試行錯誤を続けている。
PayPayドームでも上限5千人という入場制限が続いているが、多くのファンが松田の復活を、そして目の前での熱男パフォーマンスを待ち望んでいる。この日の2安打は、そんなファンの期待に応える良いきっかけになるかもしれない。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)