田中将大の今オフ去就に米経済誌注目「驚くべき選手」 唯一の懸念材料は?
米経済誌フォーブス「打者のバランスを崩すこと、予測させないことのエキスパート」
ヤンキース・田中将大投手の去就に注目が集まっている。今季が7年契約の最終年。米経済誌「フォーブス」は「質の高いFA投手により忙しいオフシーズンとなるかもしれない」として日本人右腕の名前を挙げている。
田中は2014年に7年総額1億5500万ドル(約165億2000万円)で加入。昨季までオールスター戦に2度選出され、日本人初の6年連続2桁勝利を挙げるなど通算75勝(43敗)をマークした。特筆すべきはポストシーズンでの勝負強さ。ポストシーズンでは通算5勝3敗、防御率1.76と抜群の安定感を見せている。14年には右肘靭帯の部分断裂で一時戦線離脱したものの、その後は大きな故障もない。同誌は「球界はタナカの右肘内側側副靱帯が最終的にトミー・ジョン手術を必要とするか疑問に思っている。肘は悪化していないようである」と心配したが、右腕の能力を高く評価している。
「タナカは本当に驚くべき選手である。彼は球界最高レベルのスプリットを投げる。打者にゴロを打たせたり、弱いコンタクトとさせる。直球、スライダー、カーブ、スプリットを駆使するタナカは、打者のバランスを崩すこと、予測させないことのエキスパートである」
新型コロナウイルスの影響でシーズンは60試合制に短縮。今季年俸は本来の2300万ドル(約24億6400万円)の約37%になる851万ドル(約9億1200万円)となった。同誌は「すでに高額であるが、今後のタナカがどうなるかはまだ分からない。FA市場で肘が懸念材料となるか?」と注目した。田中が今オフにどのような契約を勝ち取るのか。米メディアからも熱い視線を注がれている。
(Full-Count編集部)