エンゼルス低迷の要因は? 米メディアは若手有望株を辛辣評価「全くうまくいってない」

エンゼルスのジョー・アデル【写真:AP】
エンゼルスのジョー・アデル【写真:AP】

米ブリーチャーリポートが「MLB各チームの最大の心配事」を特集した

 新型コロナウイルスの影響で7月下旬に公式戦初戦を迎えた大リーグは開幕から約1か月が経過した。ヤンキース、ドジャースなど下馬評通りに勝ち星を重ねるチームがある一方、思わぬ低迷となっているチームもある。米メディア「ブリーチャー・リポート」は「2020年、ここまでのMLB各チームの最大の心配事」として特集記事を掲載した。

 大谷翔平投手の2年ぶりの二刀流復活が期待されたエンゼルスは、昨オフに最優秀監督賞3度のマドン監督を招聘。昨季ナショナルズでナ・リーグ打点王に輝いたレンドンを獲得したが、今季は投手陣の不振で低迷。大谷の右前腕筋損傷で6日(日本時間7日)から打者専念することになったが、打線の誤算は若手有望株ジョー・アデル外野手だ。ブリーチャー・リポートは厳しく指摘した。

「8月3日にトッププロスペクトのアデルがメジャーリーグに上がり、トラウト、レンドン、ショウヘイ・オオタニに加わった時、彼らの打線は爆発するかと思われた。しかし、10試合後、アデルの実験は全く上手くいっていない。この21歳は37回打席に立ち、17三振して、6つの単打を放っただけだ」

 さらに9日(同10日)の敵地・レンジャーズ戦の守備では右翼への飛球をグラブで弾いて“本塁打”に。「4ベースエラー」と記録されたが、この珍プレーについても厳しかった。「唯一注目されたのはディフェンス。それはスターとして注目を浴びたというわけではなかった。もし、アデルがこのままの厳しい状態ならば、エンゼルスは、彼をどこかのトレーニング施設に送り戻して、2021年に良い結果を期待するしか選択はない」とマイナー降格の可能性を指摘した。大リーグ公式サイトの有望株ランキングでは全体6位。期待は大きかっただけに失望も大きいようだ。

 昨季2年ぶりにワールドシリーズへ進出し、昨オフに組織ぐるみのサイン盗みが発覚したアストロズは、ホセ・アルトゥーベ内野手がやり玉に挙がった。剛腕コールがヤンキースへ移籍し、バーランダーも故障で戦線離脱。その中で地区2位につけているが、打線の核には厳しかった。19日(同20日)まで打率.180、3本塁打、10打点。同メディアは「ホセ・アルトゥーベがヒットを打てない」との見出しをつけ、「アストロズが今できることは、彼のバットにまだ少しでもパワーが残っていることを祈るだけだ」と復活を願った。

 60試合制の短いシーズンもあと半分ちょっと。エンゼルスが期待するアデルの躍動、アルトゥーベの復活はあるのか。

(Full-Count編集部)

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