DeNA、4番佐野が試合を決める10号特大弾! CSなき今季に決意新た「直接対決が重要」
「他のチームでも同世代や年下が4番を打っている」と語った矜持
■DeNA 6-2 ヤクルト(28日・横浜)
セ・リーグ2位のDeNAは28日、本拠地・横浜スタジアムで行われたヤクルト戦に6-2で勝利。1点差に詰め寄られて迎えた7回、今季から主将兼4番を務める佐野恵太内野手がバックスクリーン直撃の10号3ランを放ち試合を決めた。今季は新型コロナウイルスの感染拡大で120試合に短縮されている中、この日で丁度半分の60試合を消化し、30勝27敗3分けで貯金3。中日に敗れた首位・巨人とのゲーム差を4.5に縮めた。
2-1の1点リードで迎えた7回、1死一、三塁で打席に入った佐野は、ヤクルトの2番手で明大時代の同期でもある星に対し、カウント1-2と追い込まれながら真ん中に入ってきた5球目の150キロ速球を一閃。バックスクリーンへ運んだ。
ラミレス監督は「まさに4番の仕事をしてくれた」と激賞。佐野本人は「2桁本塁打をここ数年目標にしていたので、うれしい」と感慨深げに話した。プロ4年目の25歳だが、昨年までは代打での出場が多く、シーズン本塁打は一昨年、昨年の5本ずつが過去最多だった。
また、佐野は3打数2安打1四球3打点で今季打率を.335に上げ、この日4タコに終わり打率を.329に下げたヤクルト・村上からリーグトップの座を奪い返した。弱冠20歳で4番を張る村上との“直接対決”だっただけに、なおさら負けるわけにはいかなかった。メジャーへ移籍した筒香から主将と4番を同時に引き継いだが、「他のチームでは同世代や年下が4番を打っている。僕も4番のプレッシャーには負けたくない。もちろん今まで以上に、自分が打てないとチームに直接影響を与えてしまうが、自分にプレッシャーをかけながら試合に挑んでいます」と実に頼もしく語った。
最下位ヤクルトとの3連戦の初戦を取り、週明けの9月1日からは敵地・東京ドームで巨人との直接対決3連戦が控えている。佐野は「今年はクライマックスシリーズがないので、直接対決は重要。チーム一丸となって戦えるように、チームを鼓舞できるように頑張りたい」とキッパリ。4番で主将の貫録を漂わせていた。