松坂、涌井、細川… 3球団以上を渡り歩いた選手たちが備える、必要とされる魅力

楽天・涌井秀章【写真:荒川祐史】
楽天・涌井秀章【写真:荒川祐史】

開幕8連勝を記録した楽天・涌井には史上初となる3球団での最多勝の期待がかかる

【楽天】
・涌井秀章投手(西武、ロッテ、楽天)
 今季から自身3球団目となる楽天に新加入した涌井。西武では最多勝2度に加え沢村賞も獲得。2014年から移籍したロッテでも最多勝を獲得するなど、いずれのチームでもエースとしての結果を残している。楽天には西武時代にチームメイトだった岸孝之投手も在籍。2007年から2010年にかけては2人そろって2桁勝利を獲得している。昨季は黒星先行の苦しい投球となってしまったが、今季は開幕から8連勝を記録。史上初となる3球団での最多勝の期待も高まっている。

・久保裕也投手(巨人、DeNA、楽天)
 今季でプロ18年目のシーズンを迎える大ベテラン。3球団目となった楽天でも2017年に一度、育成選手契約を経験するなど多くの苦労を経験したが、その全てを乗り越えてきた。支配下復帰となった2018年には25試合で防御率1.71、昨季も22試合で防御率2.82と結果を残し、9月には通算500登板の大台に到達。長いシーズンのなか、今季で40歳を迎えるベテランの投球術が必要になる時は必ずやってくるだろう。

・渡辺直人内野手(楽天、DeNA、西武、楽天)
 久保投手と同じ40歳のシーズンを迎える渡辺直人は、2007年から2010年にも楽天に在籍。2005年に球団そのものが誕生した歴史を考えれば、その黎明期を知る数少ない選手と言えるだろう。その後に所属したDeNAと西武でも、持ち味の芸術的な右打ちと、チーム第一の献身的なプレースタイルで多くのファンからの信頼を集めた。2018年から楽天に復帰し、今季からは打撃コーチも兼任。チームの野手陣には、茂木栄五郎内野手や渡邊佳明内野手といった若手の台頭も目立つ。今季14年目のベテランの経験をぜひとも注入してもらいたい。

パ4球団目のロッテ・細川には、正捕手・田村への指導も期待される

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