筒香嘉智が豪快5号2ラン、連日先発叶わずも打席で手応え「自分の間合いになってきた」
スタメンを外れながらも前向き調整「よくない探り方を解決できるように」
■レイズ 12-7 マーリンズ(日本時間31日・マイアミ)
レイズの筒香嘉智外野手が30日(日本時間31日)、敵地でのマーリンズ戦に「4番・DH」で先発し、第1打席に右中間席へ豪快な5号2ランを放った。8回の第3打席にも右翼へ二塁打を放ち、4打数2安打2打点1四球。16日(同17日)敵地ブルージェイズ戦以来となる今季4度目のマルチ安打、3度の出塁でチームの5連勝に大きく貢献した。試合後、オンライン会見に臨んだ筒香は「ピッチャーとの間合いが自分との間合いになってきたり、いろんな引き出しが整ってきた」と打席での手応えを話した。
ウェンドルの先頭打者弾で先制した直後の1回1死一塁の場面。マーリンズ先発右腕のアルカンタラがカウント1-2から投じた5球目89.3マイル(約143.7キロ)内角低めチェンジアップをすくい上げるようにバットで運んだ。高々と舞い上がった打球は、飛距離407フィート(約124メートル)の豪快2ランとなり、右中間席に飛び込んだ。
連日対戦する投手と初顔合わせということもあり、この日マルチを記録しても打率.188と苦戦を強いられている。だが、今季16安打のうち5本がホームランで打点は17、得点は15を記録。四球でも16度出塁し、出塁率は.320と高レベルを維持している。
前日もスタメンを外れて出場機会はなかったが、その中でも自分の感覚を研ぎ澄ます練習を重ね、この日は初球から積極的にバットを振った。「意識の部分では変化はないんですけど、自分の感覚の中でこれまではよくない探り方をしながらボールを待っていた感じがありますので、よくない探り方を解決できるように日々準備しています」の言葉通り、準備を重ねた結果が現れた。
不動の主砲として君臨した日本時代とは異なり、毎日出場が叶わない現実がある。それでも「昨日試合に出ていないですけど、そのあたりから感覚が、ピッチャーとの間合いが自分との間合いになってきたり、いろんな引き出しが整ってきた」と打席での感覚は上向きだ。
31日(同9月1日)からは敵地でヤンキース3連戦に臨む。地区首位を争う強敵との戦いでは「出場することがあれば変わらずプレーしたいと思います」と謙虚な姿勢を崩さない。今季は60試合という超短期決戦。上向いてきた感覚を逃さず、チームの勝利に貢献したい。
(Full-Count編集部)