頭部への162キロで遺恨 一触即発の睨み合い、レイズ指揮官は“報復予告”?
2018年に起きたサバシアの“報復死球”から因縁が続くヤンキースとレイズ
両チームには2年前からの“因縁”があった。当時ヤンキースのCC・サバシア投手が、レイズ選手に死球を与えた。直前に味方が頭部付近へのビーンボールを浴びており、その報復の死球だった。ここからヤンキースとレイズの間には遺恨が勃発。今年の8月8日(同9日)のダブルヘッダー第2戦でもレイズの投手が再三、頭部付近への投球を繰り返し、これに抗議したブーン監督らが退場になっていた。
この日、初回には田中が3番のウェンドルに死球を与えていた。米ヤフースポーツは「レイズは試合の序盤からヤンキースに狙われているように感じていた。具体的に言うと、ジョーイ・ウェンドルはマサヒロ・タナカが初回に彼に死球を当てたのは偶然ではないと信じている。レイズは8イニングにわたってその投球についてイライラしていた。そして9回にチャップマンが100マイルの速球をマイケル・ブロソーの頭部のあまりに近くに投げたときに、我慢の限界がきた」と伝え、田中の与えた死球が事の発端にあったのでは、と見ている。
トリビオ記者によれば、キャッシュ監督は「3年前には私たちの選手から故意に投じられた球は1球もなかった、と断言できる。誰かに責任がある。そして最後に言っておくが98マイル投げられる投手がこちらにはたくさんいる」と半ば脅迫とも取れる言葉を発し、これに対してブーン監督は「それはかなり恐ろしいコメントだ。それが全く適切だとは思わない」と反応したという。ただならぬ空気の中で試合が終わった一戦。2日(同3日)の試合に尾を引かぬよう願いたいものだ。