【#今こそひとつに】都市対抗野球で恩返しを― 名門・日本新薬が医療現場と社員に感謝
元野球部員のMRから医療現場の大変さを知る
会社の支援、協力もあって、密を避ける形で練習再開が容認された6月。吉野主将は「すごく練習しましたし、オープン戦が始まって、チームとしてよくなってきていると感じていました。それは当たり前にできていた試合、練習ができなくなったことで、表れた感謝の気持ちがそうさせたのかなと思います」と変化を感じ取っている。
練習の間、吉野主将は野球部の後輩だったMRに医療現場の状況も聞いていた。「東京でMRをやっているですが、(会社のある)京都では感じられないようなことが(感染者の多い)東京では起こっている、と。なかなか仕事にならない難しさを感じているようでした」。医師やスタッフに会うことできず、貴重な薬剤の情報提供をすることがなかなかできない時期もあったと聞いた。
ただ、そういう社員の頑張りがあるからこそ、自分たちは野球ができている、道具などの環境整備をしてもらっている――。その思いは決して忘れることはない。
応援してくれているファンのためにも、一球一球を必死で追う。公式ホームぺージでは動画撮影したものをアップしたり、地域のゴミ拾いなど社会貢献活動も行っている。「大変な時期ですが、何とか都市対抗野球大会に出場して、応援してくれている人のために泥臭く、一人でも多くの方に喜んでいただけるよう、日本新薬の誇りを胸に全力でプレーしていきたいと思います」。恩返しの戦いに、全身全霊を込めていく。