鷹・柳田は“無双状態”、貢献光る23歳左腕の“オープナー”…セイバー指標で見る8月のMVPは?
ソフトバンクの柳田はOPS、本塁打、長打率でパ・リーグ月間1位
そんなパ・リーグの月間MVPは9月9日に発表される予定ですが、ここでは、セイバーメトリクスの指標による8月の月間MVPを選出を試みます。
・8月月間MVP パ・リーグ打者部門
打者評価として、平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりもどれだけその選手が得点を増やしたかを示すwRAAを用います。
各チームのwRAA上位3名は以下の通りです。
西武 スパンジェンバーグ6.75 メヒア6.63 外崎修汰4.07
ソフトバンク 柳田悠岐12.27 グラシアル4.16 栗原陵矢3.70
楽天 鈴木大地9.88 ロメロ6.95 浅村栄斗6.91
ロッテ マーティン10.21 井上晴哉7.44 中村奨吾7.42
日本ハム 中田翔7.93 近藤健介7.67 渡邉諒7.27
オリックス 吉田正尚12.06 ジョーンズ5.00 福田周平0.65
おとなしくなっている西武打線ですが、8月はスパンジェンバーグ、メヒアといった外国人打者がその打線を牽引しています。鈴木大地は月間41安打という楽天の球団記録を塗り替える活躍で、チーム1位の貢献度を記録しました。ロッテ貢献度1位のマーティンは、落合博満以来の月間10本塁打を放ちました。
日本ハムは月間得点127、援護率5.20とリーグ1位の打撃成績を残していますが、大田泰示の7.23も含めwRAAチーム上位4人すべて7点台という安定した打線が組めているのが強みと言えるでしょう。公式の月間MVPでは、月間打率.430、出塁率.510の吉田正尚、月間打点31の中田翔が有力候補となりそうですが、セイバーメトリクスの指標によるMVP打者部門は柳田を選出します。
柳田悠岐(ソフトバンク)wRAA 12.27
打率.315(リーグ9位)OPS1.119(リーグ1位)本塁打10(リーグ1位)出塁率.423(リーグ6位)長打率.696(リーグ1位)
とにかく、ストライクゾーンにきた球の80%以上をスイングし、ボール球には手を出さないという見極めが素晴らしく、ボールを遠くへ飛ばす技術も天下一品と、無双状態となっています。