DeNAパットンのオープナーは「完全に失敗」 専門家が断言する今後への悪影響
4番手に先発で結果を出していたピープルズを連日、中継ぎ起用
「こういう大差になって(4番手に)ピープルズを使うんだったら、せっかく先発で勝ち出したんだから、中5日で先発させて、4、5回を投げさせればよかったんじゃないかと思う。野手の中にも、この先発起用を疑問に思っていた選手はいるだろうし、モチベーションにもつながる。あの展開で野手に集中しろというのは無理。先発投手が序盤に13失点するのとは訳が違う」
この日は、パットンの出来も悪かった。野口氏は、パットンが打たれ続けた理由について、こう解説する。
「今日の投球内容は今季ワーストくらいの出来。スピードガン表示は出ていたが、今日は全部真ん中の高めにいっていたし、キレがないから、普段ならそんなに簡単には打ち返せない高めの直球を打ち返されていた。巨人打線はいい打者が多いから、高めの球にキレがないとああなる。武藤も、あの場面で出ても止められる訳がなく、気の毒だ」
この日は13連戦の3試合目。今季これまで、リリーフ陣でしのぐブルペンデーでは武藤と伊勢が登板していたが、この日は違った。野口氏は、パットンの先発起用とともに、先発がいない中で本来先発のピープルズを2日続けてリリーフで起用したことにも首をかしげた。
「今後、オースティンが復帰した際に抹消する候補がピープルズだから、抹消するまでに数多く投げさせたいという考えもあるようだが、先発がいない中でわざわざそんなことをする必要はない。本来の役割をやらせたらいいし、今はそういうことをやれるようなチーム状態ではない」
DeNAは今季、首位巨人との対戦をまだ12試合残している。そしてゲーム差は8.5に広がったペナントレース後半戦。今後、パットンが本来のセットアッパーのポジションに戻った時に、この日の先発の影響が出てしまうようなら、チームとしてもこの日の負けは、単なる1敗ではなく、それ以上に大きな痛手となってきそうだ。
(Full-Count編集部)