ダルビッシュの135億円契約が評価“一転” CY賞級活躍に「今となっては素晴らしい」
7勝2敗、防御率1.77、72奪三振の活躍で、サイ・ヤング賞の有力候補に数えられている
カブスのダルビッシュ有投手は今季、7試合連続勝利を記録するなど圧倒的なパフォーマンスでチームを牽引している。9日(日本時間10日)の本拠地レッズ戦ではトレバー・バウアー投手との投げ合いに敗れ、今季2敗目を喫したが、7勝2敗、防御率1.77、72奪三振の活躍で、早くもサイ・ヤング賞の有力候補に数えられている。そんな右腕について「エース級の投球を続ける限り、カブスは10月に危険なチームになる」と予想しているのが、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」だ。
ダルビッシュは2018年2月、6年1億2600万ドル(約134億8200万円)という超大型契約を結び、カブスにやってきた。当初からエース級の活躍が期待されたが、2015年に受けたトミー・ジョン手術の影響もあってか、状態は安定せず。右腕痛でたびたび戦列を離れ、昨年までは2シーズン合わせて7勝11敗、防御率4.16と冴えなかった。地元メディアやファンから、たびたび大型契約の妥当性を疑問視する声もあがった。
だが、今季はそんな心配の声を吹き消すかのような大活躍。本来の輝きを取り戻したダルビッシュはマウンド上で躍動し、好調カブスをチームの柱として支えている。このダルビッシュの姿を、記事では2015年にカブスに所属したジェイク・アリエッタ(現フィリーズ)と比較。この年、サイ・ヤング賞に輝くパフォーマンスで若手中心のチームを率いたアリエッタに、ダルビッシュを重ね合わせ「ダルビッシュは新型コロナウイルスが大流行する状況の中でベテラングループを安定させている」と高く評価している。
また、全米が注目したバウアーとの投げ合いには敗れたものの、この1試合が「これまでに彼が歩んできた軌跡を変えることはなかった」と指摘。さらに「かつて“悩みの種”であると思われたダルビッシュの1億2600万ドルの契約は、今となっては素晴らしい契約に思える」と大絶賛している。
チームは2016年以来4年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に向け、順調にシーズンを戦い抜いている。再び世界一の称号を手に入れるためにも、ダルビッシュのさらなる活躍は欠かせない。
(Full-Count編集部)