鷹を待つ“地獄”の7週連続移動ゲーム 終盤戦の鍵を握る工藤監督のマネジメント力

工藤監督ら首脳陣は遠征で登板機会のない先発投手の“居残り調整”を認めた

 ソフトバンクはここからシーズン終了までの約2か月、本拠地PayPayドームで6連戦を戦うことがない。9月18日からの楽天戦と9月22日からのオリックス戦、10月23日からの西武戦と10月27日からのロッテ戦は2カード、ホームゲームが続くが、これは週を跨いでのもの。その後には必ず“移動ゲーム”が入り、7週連続で金曜が移動ゲームになる。

 6連戦となる以上、どこの球団も同じ条件と言いたいが、実は本拠地での6連戦がないのはソフトバンクだけ。その他の5球団はシーズン終了までに2回ないし1回は、火曜から日曜にかけての本拠地6連戦が組まれ、選手にとって最も疲労の大きい移動ゲームがない週がある。

 この厳しいスケジュールの待つシーズン終盤にかけて、この1週間、工藤公康監督はこれまでの調整方法を変えた。それが先発投手陣の“居残り調整”だ。これまでは遠征先に先発投手たちも帯同させて、それぞれの遠征地で調整をさせてきた。もちろん同一カード6連戦というところもあったからだ。

 だが、この日先発したムーアを含む、敵地で登板機会のない先発投手たちの福岡での“居残り調整”を認めた。工藤監督は試合後に「しっかり残った投手がいい調整をしてくれたことが今日の勝利につながった。投手コーチと話して、移動ゲームだったり、3日間で移動して移動して、という中で今回はピッチャーを残した」という。3試合戦っては、すぐにまた本拠地に戻ってくる試合日程を考慮しての判断だった。

今後7週連続で続く移動ゲームに向けて鍵を握る指揮官のマネジメント力

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