鷹を待つ“地獄”の7週連続移動ゲーム 終盤戦の鍵を握る工藤監督のマネジメント力

今後7週連続で続く移動ゲームに向けて鍵を握る指揮官のマネジメント力

「特に6連戦で移動ゲームになる。福岡に1週間いられるのも9月の終わりと10月の終わりくらいしかいられない。行って、帰っての繰り返しになる。先発の調整って、今の子たちはウエートをやったりとか、色んなことを考えてやっているので、そこを考えるとドームも使えるのでいい調整ができるかなと思います」と工藤監督は語り、今後の日程を戦う上でも、大きなヒントとなったようだ。

 工藤監督は野手の起用でも、なんとか負担を減らすように腐心している。その1つが“日替わりDH”。デスパイネが主にDHに入るが、この日は柳田が入り、グラシアルや中村晃がそこに入ることもある。彼らを故障させずに、いかに毎試合、起用するか。膝に不安があり、左翼の守備につけなかったデスパイネを一度、ファームに落としてまで調整させたのも、日替わりでDHを使い回したいからこその狙いだった。

 この日で今季は72試合を消化し、残りは48試合となった。ひたすらに6連戦が続く2020年シーズン。鍵を握るのは後半戦にいかにコンディションを維持し、余力を残しておくか。野手、先発陣はもちろん、リリーフ陣のことも忘れてはいけない。勝負の終盤戦を戦い抜くためには、ここからのマネジメントが重要になる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY