「またしてもファンタスティック」5勝目の前田健太、二塁踏ませない快投に指揮官ベタ褒め

本拠地でのインディアンス戦に先発登板したツインズ・前田健太【写真:AP】
本拠地でのインディアンス戦に先発登板したツインズ・前田健太【写真:AP】

バルデリ監督は賛辞惜しまず「求められる活躍をしてくれるし、成功するための方法をわかっている」

■ツインズ 3-1 インディアンス(日本時間12日・ミネソタ)

 ツインズの前田健太投手は11日(日本時間12日)、本拠地インディアンス戦に先発し7回4安打7奪三振無失点の好投で5勝目を挙げた。投手3冠の右腕ビーバーとの対決に堂々投げ勝つ投球に、バルデリ監督も「またしても、ケンタはファンタスティックだった」と大絶賛だった。

 投手部門でリーグトップの7勝、防御率1.25、94奪三振と3冠のビーバーとの投げ合いとなった前田。初回は2死からラミレスに右前打を許すも続くサンタナを二ゴロに抑え無失点。2回、3回と3者凡退で流れを作ると、4回も先頭のヘルナンデスに中前打を浴びるも後続を抑えてことなきを得た。

 勝利投手の権利がかかった5回は1死からネイラーに四球を許したが、ペレスを空振り三振、デシールズを遊ゴロに。その後も走者を許すも要所を締める内容で7回4安打無失点、7奪三振。二塁を踏ませない快投劇だった。

 抜群の内容に、指揮官も手放しで絶賛。この日は天候不良で試合開始が遅れる悪条件でのマウンドだったが、バルデリ監督は「それでもケンタは集中力を保ち、彼ができることに専念していた。天候の面で厳しい登板だった。肌寒さもあったし、時折雨も降っていた。今夜対戦するのは世界最高レベルの投手(ビーバー)だと分かっていた。我々も最高クラスの投手をマウンドに送って、彼と対戦させた。我々の選手が勝利し、彼に投げ勝った」とベタ褒めした。

 日ごと頼もしさを増す前田に対し「彼は素晴らしい修正もできる男。求められる活躍をしてくれるし、成功するための方法をわかっている。彼が直面している状況、つまり目の前で何が起きているかによって修正する方法がわかっている」と指揮官。6回無死一塁の場面で、冷静な判断で走者を牽制で刺したプレーについても「牽制でアウトにしたのも、非常に大きなプレーだった」とうなずいた。

 ツインズ加入1年目から獅子奮迅の活躍を見せる前田。バルデリ監督は「ケンタを獲得した時、様々な面で彼は球界屈指の投手だと感じていた。誰よりもうまく右打者からアウトを取れることもわかっていた。そして左打者にも色々な武器を使って、同じことができるとわかっていた」と言う一方で「これを成長というのかわからないが、彼のチェンジアップやスプリットを見ていて、非常に破壊力のある球だと思う」と新天地での活躍ぶりに目を細めた。

 さらにバルデリ監督は「彼は素晴らしい感触で投げている。ゾーンの内外に様々な方法で投げ分けられる。その球を左打者との対戦で活用する方法もわかっているから、大きな成功につながっている」と好調の一因を分析。エース級の頼もしさを見せ続けてくれる右腕に対し「彼は多才な選手だ。彼のような選手は、時間が経つにつれて修正を続けていくことができる。だから、この先将来的に何かを発見したり、更に成長しても驚きはしない」と賛辞はおさまらなかった。

(Full-Count編集部)

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