巨人・岡本の今季初1試合2発を生んだ「右打ちの意識」 元捕手が分析する打席での思考

対岡本、他球団の対策は? 「極端なことが必要になってくるかもしれない」

 この日、ヤクルトベンチは岡本の2、3打席目、二塁の山田哲が二塁ベースよりも三塁側を守る極端なシフトを敷いていた。だが、野口氏は、岡本が逆にそれを利用したのではないかと分析する。

「シフトを敷かれていたが、逆に一、二塁間が大きく開いていたから、(直球なら)そっちを狙ってやろうと思ったのではないか。東京ドーム、神宮、横浜スタジアムのような、右方向にも1発を打てる狭い球場の時は、そういう狙い方をしているのではないでしょうか」

 7、8月は調子を落としていたが、9月に入って調子を取り戻し、打率も.275まで上昇してきた岡本。リーグトップを走る21本塁打で、打点も60に到達した。では、リーグ首位を独走する巨人の4番を抑えるために他球団はどう対策すべきか――。元捕手の野口氏は、岡本の打撃についてこう語る。

「岡本は、少しでもボールが甘くなると本塁打になるバッター。投手にしっかりコースに投げ切ってもらうしかない。ストライクを先行させて、内角への見せ球を多く使う状況を作らないと崩していくのは難しい。今の岡本を止めるためには、1打席捨てて、完全に内角攻めでいったり、極端なことが必要になってくるかもしれない」

 チーム打率がリーグ3位の.258という中で、4番として本塁打、打点を量産し続けている岡本。3年連続20本塁打に到達した巨人の主砲は、そう簡単には止められそうにない。

(Full-Count編集部)

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