巨人・岡本の今季初1試合2発を生んだ「右打ちの意識」 元捕手が分析する打席での思考

巨人・岡本和真【写真:荒川祐史】
巨人・岡本和真【写真:荒川祐史】

ヤクルトなど4球団で捕手として活躍した野口寿浩氏が解説

■巨人 5-4 ヤクルト(12日・東京ドーム)

 リーグ首位を走る巨人は12日、本拠地でヤクルトを5-4で下し、引き分けを挟んで6連勝を飾った。「4番・三塁」スタメン出場の岡本和真内野手が、決勝弾を含む2本塁打4打点の活躍。初回に先制の右越え3ランを放つと、4-4の同点で迎えた7回には勝ち越しの左越えソロ。20、21号の今季初1試合2発で、4番の大役を果たした。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜で活躍し、18年までヤクルトで2年間、バッテリーコーチを務めた野球評論家の野口寿浩氏は「右打ちの意識があるからこそ打てた2本塁打だった」と評価した。

 立ち上がり、制球に苦しんでいたヤクルト先発の吉田大喜の初球を逃さなかった。初回1死から連続四球で一、二塁となって回ってきたチャンス。岡本は外角に来たカットボールを逆らわずに右翼スタンドへと運んだ。この本塁打について野口氏は、岡本が相手バッテリーが置かれた状況をしっかりと読んだ上での1発だったと解説する。

「吉田大喜は立ち上がりはストライクとボールがはっきりしていた。走者を2人出して、ストライクゾーンの中で勝負しないといけない場面。どの球種でストライクを取りにくるかを考えたら、直球かカットボールになる。コントロールが不安定な中で、内角はまずない。その中で、外に来たボールを右方向に狙って打った本塁打だと思う」

 狙い球だけでなく、狙う方向も決めていたからこそ反応できた本塁打でもあった。野口氏は「野村の考え」を例に出して言った。

「私も現役時代、当時ヤクルトの監督だった野村克也さんから、直球を打つか、変化球を打つかだけでなく、どっちの方向に打つかを考え、2段構えでいると、打ち損じが少ないと教えられた。岡本はこの日だけでなく、今季はそういう打ち方ができているから、右方向への本塁打が多く打てているんだと思う」

 さらに、岡本の2本目は同点で終盤を迎えた7回。1死からヤクルト近藤が初球に投じた外角へのカーブを左中間スタンド上段へと運んだ。この決勝弾も、岡本の右方向への意識が生んだ本塁打だったと、野口氏は言う。

「近藤は直球、スライダー、フォークのピッチャー。普通、初球のカーブは狙わない。直球なら右方向という1打席目と同じような待ち方をする中で、(変化球が)曲がったから左に持っていけるタイミングでカーブが来た。右方向の意識があって、それを待つことができたから、(変化球を)左に打てた本塁打だと思う。この日のバッティングは状態がよくないとできない」

対岡本、他球団の対策は? 「極端なことが必要になってくるかもしれない」

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