予定は代打だった? DeNAラミレス監督がオースティンのスタメン復帰を“翻意”した舞台裏
試合前のオースティンとの話し合いで代打起用を覆したラミレス監督
■DeNA 7-3 中日(12日・横浜)
DeNAは12日、横浜スタジアムで行われた中日戦に7-3で快勝した。脳振とうの影響で7月31日以来の1軍出場となったオースティンが「6番・右翼」でスタメン出場し、先制本塁打を含む4打点の活躍でチームの勝利に貢献した。
今季初となる6番でのスタメン出場となったオースティンだが、初回にいきなり見せ場を作った。2死からソト、佐野、宮崎の3連打で1点を先制した後、打席に入ると、中日先発・松葉のツーシームをセンターに打ち返した。打球はライナーでバックスクリーン横に飛び込む驚愕の一発となった。
1点差とされた5回の第3打席は、2死満塁の場面で3番手の木下雄から押し出しの四球を選んで中日を突き放した。復帰初戦でお立ち台に立ったオースティンは「オマタセ!」とまずは日本語で挨拶。「久しぶりのゲームだったが、とにかくチームに貢献したいと考えて強いスイングをしようと思った。浜口がいいピッチングをしていたので、自分のバットで助けることができてよかった」とファンの声援に応えた。
試合後、アレックス・ラミレス監督は「素晴らしい仕事をしてくれた」と頼れる助っ人の復帰を喜んだ後、「今日の最初のプランでは先発ではなく、代打で1打席起用して、明日からスタメンに戻そうと思っていた」と裏事情を明かした。指揮官がプラン変更に至ったのは、試合前に2人で行われた話し合いがあったという。