山口俊は「打者を圧倒し始めた」 好調ブ軍支えるブルペン陣を地元メディア称賛
元阪神ドリス、バースに加え山口の名前も挙げ「重要な場面を抑えている」
巨人から山口俊投手が加入したブルージェイズは、激戦のア・リーグ東地区で首位レイズと3.5ゲーム差の2位と健闘を続けている。地元メディア「スポーツネット」は、好調を支えるブルペン陣の貢献度を特集。安定感を見せ始めた山口についても触れている。
同メディアは「2020年にブルージェイズのブルペンがどのように活躍しているか」とのタイトルで記事を掲載。ブルージェイズは今季、守護神のジャイルズが開幕直後に故障で離脱。一方でオフにバース、元阪神のドリス、さらに山口らが加入したものの、記事では「期待できるようには見えなかった」とも。ただ蓋を開けてみると「しかし、それから面白いことが起こった」と嬉しい誤算が起きたことを挙げ、それぞれのリリーバーの活躍ぶりに触れた。
「ドリスはこのリーグで4年間プレーしていなかったことを生かし、バースはそもそもなぜマリナーズが彼をウエーバーにかけたのか不思議に思わせた。ヤマグチはシーズン序盤の延長戦で2度失敗した後、落ち着き、打者を圧倒し始めた」
ドリスはここまで22試合に登板して2勝1敗4セーブで防御率1.61と抜群の安定感。さらにバースも21試合で2勝3敗5セーブ、防御率2.95と奮闘している。山口は11試合で2勝3敗、防御率3.98。開幕直後こそ不安定さを露呈していたが、徐々に存在感を示しつつある。
チームの先発陣はここまで8勝5敗、防御率4.53なのに対し、リリーフ陣は18勝15敗、防御率3.66。数字で見ても、試合中盤以降にブルペンがフル回転して勝利をもたらす働きをしていることがわかる。
さらに同メディアでは「プレーオフ進出が見える中、ブルージェイズの投手層が柔軟性をもたらす」との記事も掲載。「重要な場面はブルペンのアンソニー・バース、ラファエル・ドリス、AJ・コールが抑えている。日本から移籍し、最初の方の登板ではほぼ役立たずだったシュン・ヤマグチもそうである」と強調。山口もブルペンに欠かせないひとりとして、その役割はシーズン終盤に向けて大きくなってきそうだ。
(Full-Count編集部)