3戦4発の阪神・近本が見せた「長打力」 専門家が語る今後への効果とは?

「1番にも長打があると、相手バッテリーへのプレッシャーは大きい」

「カウントが悪くなった場合、1発のない選手だと真ん中にいっても単打にしかならないから、四球で歩かすよりはシングルヒットでもいいかと相手バッテリーは考える。しかし、これくらい打つ打者だとシングルでは済まなくなる。そう思わせることができたのが、最大の収穫。去年も本塁打を打っているが、タイミングや状態が揃えば、これだけ打っても不思議ではない選手。ボール先行でも簡単にストライクを取りにいくと打たれる、と相手バッテリーは思うようになる。スコアラーを通じてデータもいくだろうし、今後、かなり考えた攻め方をしてくるはず」

 ここ数年、野球界では長打力のある打者を2番で起用する傾向があるが、巨人・坂本、DeNA・梶谷、日本ハム・西川のように、1発もある打者を1番に置くチームも増えてきた。そして野口氏は、近本も彼らにようになっていける選手だと、その潜在能力の高さを評価する。

「1番にも長打があると、相手バッテリーへのプレッシャーは大きい。坂本、梶谷、西川のように、1発の打てる1番打者が増えてきているが、今後、彼らに近づいていけるのが近本。勘違いして無理して狙ったりせず、甘い球を振り抜いたら結果的に本塁打、というスイングを続けていってほしい」

 阪神のチーム打率はここまでリーグ5位の.246で、得点もリーグ4位の325にとどまっている。だが、プロ2年目の近本が1発のあるリードオフマンとして今後も進化を遂げていけば、阪神の攻撃力はさらにアップしていきそうだ。

(Full-Count編集部)

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