前田健太を敵地解説のCY賞右腕が称賛 日米通算150勝ならずも「またしても良い投球」
80年CY賞ストーン氏「またしても良い投球を見せてくれましたね。マウンドを降りるのが早かった」
■Wソックス 4-3 ツインズ(日本時間18日・シカゴ)
ツインズの前田健太投手は17日(日本時間18日)、敵地のホワイトソックス戦で5回5安打2失点。8三振を奪う好投で日米通算150勝となる今季6勝目の権利を手にしたが、救援投手が打たれてお預けとなった。防御率2.52。チームは3-4で逆転負け。勝ったホワイトソックスはリーグ一番乗りでポストシーズン進出を決めた。
リーグ屈指の強力打線にも前田は屈しなかった。しかし、1点リードした6回のマウンドに上がることはなく、86球を投げたところで降板となった。継投のタイミングについて、バルデリ監督は「迷いのない判断だった。ケンタはいくつかのイニングを切り抜けるのに奮闘しなければならなかった」と試合後に説明したが、敵地放送局「NBCスポーツ」はどう伝えたのか。この日の実況はマット・ウィズラー氏で、解説は通算107勝を挙げ、80年にサイ・ヤング賞を受賞したスティーブ・ストーン氏。6回のホワイトソックス攻撃中、ストーン氏は前田の降板を惜しむように話した。
実況「マエダが(5回投げ終えて)降板する姿を見るのは悲しいですか?」
解説「またしても良い投球を見せてくれましたね。数回(HRを)被弾しましたが、5回を投げて無四球で8奪三振です」
実況「それはつまり、NO(悲しくない)ということですか?」
解説「んー、マウンドを降りるのが早かったですね」
ホワイトソックスは7回にアブレイユの適時内野安打、ヒメネスの適時二塁打で一気に逆転。そのまま勝ちきってリーグ一番乗りでポストシーズン進出を決めた。前田が6回もマウンドに上がっていたら、試合展開は変わったものとなっていたかもしれない。
(Full-Count編集部)