鷹・周東を奮い立たせた師匠と好敵手からの言葉 悔し涙を活躍に変えた4安打2盗塁
日本ハムの西川から受けたアドバイス「とにかく塁に出ることだけ」
この日の活躍に繋がったのは、もう1人の先輩、いや好敵手からのアドバイスでもあった。その主は盗塁王を争っている日本ハムの西川。札幌で行われていた日本ハムとの3連戦の最中のこと。打撃面での意識について周東は西川に聞いた。その答えは「とにかく塁に出ることだけをもっと考えたら良くなるよ」だったという。
この日、西川からの助言をもとに周東は意識を変えた。「なんでもいいから、四球でも、死球でも、エラーでもいいから、どうやったら塁に出られるかを考えた」。ヒットじゃなくてもいい。とにかく塁に出ようと考えた。その結果として「1打席目から感じが良かったです。前は振ろうという意識があったんですけど、今日は静かにいこうと思っていました。そこの考え方の違いはありました」という。
2人の助言に応える、そして、1週間前の“悪夢”を払拭するかのような自身初の4安打と2盗塁。悔しさを乗り越えてグラウンドに立つ周東は一歩ずつ、地道に成長を続けていく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)