大谷翔平から感じ取った復調の手応え 指揮官「球を見送るのが良くなった」
前日7試合ぶりスタメンで6号本塁打、マドン監督「バランスが良くなった」
■レンジャーズ 7-2 エンゼルス(日本時間21日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地のレンジャーズ戦で「5番・指名打者」で2試合連続先発出場。3打数無安打1打点、1四球だった。打率.196。チームは2-7で敗れ、5年連続のシーズン負け越しが決まった。
7試合ぶりのスタメン復帰とした前日は2回の第1打席で右越え6号ソロ。5回にも中前打を放って復調を印象づけたが、2戦連続の快音とはいかなかった。シーズン前には一部の米メディアからMVPを期待されたものの、シーズン序盤に右前腕筋の損傷で打者専念。ここ最近は一塁のウォルシュの絶好調もあってスタメンを外れる機会が多くなった。この日の試合前会見。マドン監督は大谷が結果を出すことの“難しさ”を口にした。
「以前は投打でプレーしていた若者だ。ここ2シーズンは投げられなくなった。復帰を試み、投げられなくなり、打つことに専念している。若い選手が長く出場できないことに対応するのは難しい。上手くいっていれば問題ないだろうが、苦戦しているとより難しくなる」
スタメンを外れている間、大谷はマドン監督や首脳陣から助言を受けていた。指揮官は「ショウヘイは我々の言っていることを理解している。多くのことに同意しているが、実際に行うとなると難しい。多くの場合、自分自身が先生だ。時間が与えられれば、自分自身で解決する。コーチとして必要なことは聞くこと。生徒が準備できた時に先生が登場する。現在、ショウヘイは言われたこと全てを消化しているところだと思う」とした。そして、大谷から復調の手応えも感じとっていると明かした。
「球を見送るのが良くなったと思う。私は打者が球を見送る時を見ている。タイミングがいいか、足が着地した時か、打とうとして止めたか、止めるのが早かったか遅かったか、迷いがなかったか。それが良くなった。バランスが良くなり、球がよく見えるようになった」
この日は際どい内角球でストライクを取られるなどしたが、9回1死ではボール球をきっちり見逃して、フルカウントから四球を選んだ。残り6試合。ポストシーズンの可能性もわずかながらも残されている。大谷の快音を待ちたいところだ。
(Full-Count編集部)