今秋ドラフト候補、NTT東日本の最速152キロ左腕・佐々木が好救援 1回0封に「まずまず」

JPアセット証券戦に4番手として登板したNTT東日本・佐々木【写真:安藤かなみ】
JPアセット証券戦に4番手として登板したNTT東日本・佐々木【写真:安藤かなみ】

8回から4番手として登板し1イニングを無安打無失点

 都市対抗野球東京都二次予選の第一代表決定トーナメント1回戦が24日に行われ、NTT東日本がJPアセット証券に10-0で規定により8回コールド勝ち。先発の沼田が5回2安打6奪三振の快投で試合を作ると、飯嶋、堀、佐々木の無失点リレーで繋いだ。打っては14安打の猛攻で相手を寄せつけなかった。

 第一代表での都市対抗進出を目指すチームにとって、これ以上ない形で初戦を飾った。先発沼田は5回まで6三振を奪い、相手打線に二塁すら踏ませず。「凄さはないけど、気が付いたら回が進んでいる」と飯塚智広監督は試合を作った沼田の快投に目を細めた。

 飯嶋、堀と繋ぎ8回からは今秋ドラフト候補の佐々木が登板。複数球団のスカウトが視察に訪れる中、佐々木は150キロに迫る直球とチェンジアップ、スライダーのコンビネーションで相手打線を翻弄し、1回無安打無失点で勝利に貢献した。

 最速152キロ左腕の佐々木は「まずまずです」と感触を口にする。飯塚監督は「(立ち上がりに)探るクセがある。後ろを投げさせて、100の力で入れるように」と説明、クイックや体重移動の不安も解消し、この日は持ち前の緩急を使った投球を披露した。佐々木にとってはネット裏のスカウト集団もどこ吹く風。「先発、リリーフでも目の前のバッターに集中。バッターに向き合って、チームに貢献したい」とフル回転を宣言した。

 2017年に本大会で優勝し、3年ぶりの優勝を狙うNTT東日本。この日は2番に座った新人・火ノ浦の2ランなど14安打10得点で快勝し、2回戦に駒を進めた。新戦力、ベテランが一丸となって、黒獅子旗をつかみに行く。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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