大谷翔平が左投手から今季初アーチ 名物解説称賛「忍耐強く…うまく打ちました」
今季は対左投手40打席で初本塁打、地元TV局は打席中の足の動きに注目した
■エンゼルス 5-2 パドレス(日本時間24日・サンディエゴ)
エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地のパドレス戦で「5番・指名打者」で2試合ぶりに先発出場。2回の第1打席で左投手から今季初アーチとなる同点7号2ランを放った。4打数1安打2打点で打率.194。チームは大谷の一発から1イニング3本塁打で逆転。3連勝を飾り、プレーオフ進出へわずかに望みをつないだ。大谷は「ビハインドだったので早めに追いつきたかった。全部勝つしかないので、その気持ちを持ってやりたい。今日はいい形で捉えていた。2打席も、3打席目も球の見え方は悪くなかった。全体的に良かったと思います」と振り返った。
2点を追う2回無死一塁。2番手左腕モレホンの甘く入ったシンカーを捉えた。4試合ぶりの一発は中越えへの同点7号3ラン。今季、対左投手には試合前まで39打数6安打の打率.154と苦戦していたが、これが今季初アーチだった。地元局「FOXスポーツ・ウエスト」の実況は「ビッグフライ」でお馴染みのビクター・ロハス氏。打席内の足の動きに注目した。
「このボールを打ってライトセンターへ。そして、このボールは(観客席へ)消えた! ビッグフライ! オオタニさん! これで2対2の同点です」
「左腕に対してもこのようなスイングを見ることができて良かった! 忍耐強く、打てる球を待って、それを打ちました。足を動かさず、安定したポジションから、体重のバランスを上手く取り、前方にシフトしながらうまく打ちました」
名物コンビを組むエンゼルスOBで解説のマーク・グビザ氏も同じ視点だった。対左投手から初アーチだったことに触れ、「このスイングの時に打席で、とても静か(な動き)であったのが良かったですね」と分析した。
ロハス、グビザの両氏は3打数無安打に終わった20日(同21日)の本拠地レンジャーズ戦の放送中に、打席中に後ろ足(左足)を遠くに動かすことが多いと指摘。これが不振の原因と指摘していた。今季は残り3試合。ポストシーズンへ望みをつなぐ一発を復調のきっかけとしたいところだ。
(Full-Count編集部)