西武止まらない負のスパイラル 山川&金子が満身創痍で辻監督「ケガ人だらけだよ」

打率チーム2位のスパンジーも死球禍

 チームで栗山に次ぐ打率.280をマークしているスパンジェンバーグも、20日のオリックス戦で右肩に死球を受け、22日の日本ハム戦を欠場。翌23日に先発復帰したものの3打数無安打2三振に終わり、24日は再び欠場した。辻監督は「万全の状態ではない」と認めている。また、故障ではないが、昨季MVP&首位打者の森は打撃不振の上、スタメンで出た試合でチームが6連敗中。ここ2試合はドラフト5位ルーキーの柘植にスタメンマスクを譲った。

 死球による右手首痛が長引いていた中村、腰痛に苦しんでいた木村の両ベテランが相次いで戦列に復帰したばかりだが、負のスパイラルは止まらない。コロナ禍による入場制限が緩和され、メットライフドームの上限も22日に5000人から1万人に引き上げられたとあって、辻監督は「お客さんにたくさん足を運んでもらえるようになって、こういう試合をしてはいけない」と猛省した。

 あくまでリーグ3連覇を狙う西武だが、首位ソフトバンクに9ゲーム差、今年のクライマックスシリーズ進出圏である2位のロッテにも7ゲーム差をつけられ、残りは39試合。気長に故障者の回復を待っている余裕はなく、満身創痍の戦いを強いられることになりそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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