ドラフト1位候補のトヨタ自動車・栗林が1失点完投 西武渡辺GM「当然、上位で消える」
8回に1点を許したが5安打1失点で完投勝利、チームを本大会出場に導く
第91回都市対抗野球大会の東海地区2次予選が26日、岡崎市民球場で行われ、今秋のドラフト1位候補として注目されるトヨタ自動車(豊田市)の栗林良吏投手(愛知黎明-名城大)が、第1代表決定戦で9回5安打1失点で完投し、Honda鈴鹿(鈴鹿市)を5-1で下して、本大会出場を決めた。
Honda鈴鹿のプロ注目左腕、森田駿哉投手(富山商-法大)との投げ合いとなった大一番。栗林は7回までは三塁を踏ませぬ安定した投球。8回には1点を許したが、堂々のマウンドさばきで、先発の役割を果たした。
トヨタ自動車はこの日勝ったことで、栗林にとって、この試合がドラフト前最後の公式戦登板となった。ネット裏では約10人のスカウトが視察。西武の渡辺久信GMは「調子が良い、悪い関係なく、ある程度ゲームを作れるピッチングができている。大学の時からずっと見ているが、ピッチング自体が上手くなっている。フォークのウイニングショットを持っているし、当然上位で消えるでしょうね」と話した。
トヨタ自動車は昨年の都市対抗野球大会では準優勝を飾っており、16年以来4年ぶり2度目の優勝を狙う。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)