渡辺GMの背番号「41」を背負う高卒ルーキー 西武ドラ6井上が目指す1軍の舞台

西武のドラフト6位ルーキー・井上広輝【写真提供:埼玉西武ライオンズ】
西武のドラフト6位ルーキー・井上広輝【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

GMを務める渡辺久信元監督が現役時代に付けていた背番号「41」

 納得のいく投球ができていなかったこともあり、プロ入りに手応えは無かったが、ドラフトで西武から指名を受けた。

「父が西武ファンなので、子どもの頃よく試合を見に行っていました。岸投手、涌井投手が好きだったので、ユニフォームを持っていました。その西武から指名していただき、嬉しかったです」

 プロ入りしてからも、引き続き身体のケアには力を入れている。お手本になっているのは、ルーキーイヤーに怪我に悩まされた今井達也投手だ。

「先輩方を見ても、身体が全然違います。まずは身体をしっかり強くしないといけないと思っています。今井さんとは、いろいろお話をさせていただいています。ピッチングのことだけでなく、ストレッチなどケアの重要性も教えてもらっています」

 伸びのある真っ直ぐがアピールポイントだと話す右腕は、現在は球団のGMを務める渡辺久信元監督が現役時代に付けていた背番号「41」を背負う。

「偉大な背番号をいただいたので、それに負けないように、自分も活躍できるように頑張りたいです。そして、ライオンズの中心になれる選手になりたいと思います」

 怪我に泣き、エースとして甲子園のマウンドに立つことができなかった。その悔しさを胸に、19歳のルーキーは1軍の舞台を目指し日々勉強の毎日を送っている。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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