前田健太、4年ぶりPO先発5回0封の力投を同僚称賛 「なんて素晴らしい登板だ」

ワイルドカードシリーズの本拠地アストロズ戦に先発登板したツインズ・前田健太【写真:AP】
ワイルドカードシリーズの本拠地アストロズ戦に先発登板したツインズ・前田健太【写真:AP】

勝機を作った前田健太を称賛「なんて素晴らしい登板だったんだ」

■アストロズ 4-1 ツインズ(WCシリーズ・日本時間30日・ミネソタ)

 ツインズは29日(日本時間30日)、本拠地でアストロズとワイルドカードシリーズ第1戦を戦い、1-4で敗れた。先発を任された前田健太投手は5回で3四球を与えながら2安打無失点と粘投。1点を守ってマウンドを下りたが、7回に同点に追いつかれると、9回にベテラン救援ロモが3点を献上して黒星を喫した。

 MLBにとどまらず北米4大スポーツを通じたワースト記録を更新してしまった。この日の敗戦でツインズはポストシーズン17連敗。6回まではリードしていただけに、悔いの残る負けとなってしまった。

 同点で迎えた9回。5番手としてマウンドに上がったのは、37歳ベテラン右腕のロモだった。先頭から2連続安打を許したが、後続2打者を打ち取って2死一、二塁。だが、続くスプリンガーの打ち取った打球を遊撃ポランコが送球ミスして状況は一変。2死満塁の大ピンチとなって締まった。

 ここで打席に立った小柄なアルトゥーベに対し、ロモはフルカウントまで持ち込んだが、6球目やや高めのシンカーをボールと判定され、押し出しで勝ち越しを許した。結局、この回に3点を献上して連敗ストップならず。地区シリーズ進出に向けて、第2戦は必勝となった。

 試合後、記者会見で押し出し判定について質問されたロモは「ストライクボールを判定するのは極めて難しいこと。近年の球速や変化球の曲がりの大きさ、キャッチャーがするあらゆるトリッキーな動きを考えれば、難しさは増している。誰のことも責める気はないよ」と、敗戦の責任を負った。

 チームに勝機をもたらした前田については「なんて素晴らしい登板だったんだ。チームとしてもっと援護したかった」と称賛。「彼は極めて競争心が強く、大きな見せ場を作ってくれた」と、チームに勝機を与えた力投に賛辞を送った。

 2戦先勝で勝ち抜けが決まる超短期決戦のワイルドカードシリーズ。崖っぷちに立たされたツインズは必勝態勢で第2戦に臨む。

(Full-Count編集部)

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