ダルビッシュのCY賞争いは「稀にみる接戦」 米放送局が次点と予想した理由は?
「NBCスポーツ」が2020年シーズンの賞レースを予想、上位5人を紹介
メジャーリーグはプレーオフに突入し、熾烈な戦いが繰り広げられている。世界一を目指した争いが注目される一方で、個人タイトルも気になるところ。米放送局「NBCスポーツ」では「2020年MLB賞レース予想:MVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞」とのタイトルの記事を掲載して占った。
記事では、今季が新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズンが短縮され、賞レースはいつも以上に接戦が予想されると言及。その上で、各タイトルの受賞可能性を上位5人のランキング形式で紹介している。その中で、両リーグのサイ・ヤング賞争いには、カブスのダルビッシュ有投手とツインズの前田健太投手がそれぞれ2位に入った。
【ナ・リーグ サイ・ヤング賞】
1 トレバー・バウアー(レッズ)
2 ユウ・ダルビッシュ(カブス)
3 ジェイコブ・デグロム(メッツ)
4 ディネルソン・ラメット(パドレス)
5 ブランドン・ウッドラフ(ブルワーズ)
ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いについて「近年稀にみる接戦だ。バウアー、ダルビッシュ、デグロムに現実味がある」と指摘。さらにこの両者の成績を挙げ「バウアーは防御率(1.73)とWHIP(0.795)でナ・リーグトップ。対戦打者の打率.159はMLB最高だ。ダルビッシュはFIP(2.23)とfWAR(3.0)でリーグの先頭に立ち、K/BB(6.64)は2位につけている。WHIPでの明らかなリードとK%でのダルビッシュへの優勢から、バウアーが賞を獲得すると予想する」とまとめた。
【ア・リーグ サイ・ヤング賞】
1 シェーン・ビーバー(インディアンス)
2 ケンタ・マエダ(ツインズ)
3 ゲリット・コール(ヤンキース)
4 ランス・リン(レンジャーズ)
5 ディラン・バンディ(エンゼルス)
一方、ア・リーグのサイ・ヤング賞争いに関しては「ビーバー以外の答えは存在しない。インディアンスの新進のエースは防御率2.00未満、奪三振率14.0超を同時に達成したMLB史上初の規定到達スターターとなった。fWAR3.2はア・リーグ2位(1位は3.4のホセ・ラミレス)で、2.1のザック・グリンキー、ケンタ・マエダを上回っている」と断言した。2位争いについては「マエダはア・リーグサイ・ヤング賞争いでコールを上回った」と指摘。前田がMLB全体トップのWHIP0.750を記録したことに加え「コールは被弾癖(12先発で14本)のために、2位から外れた」とも述べた。
(Full-Count編集部)