ヤンキース、“6時間超え”死闘を制して地区シリーズ進出　田中将大は5回途中6失点

1点ビハインドで迎えた9回に試合をひっくり返して逆転勝ち

■ヤンキース 10-9 インディアンス（WCシリーズ・日本時間1日・クリーブランド）

　ヤンキースの田中将大投手は9月30日（日本時間10月1日）、敵地で行われたインディアンスとのワイルドカードシリーズ第2戦に先発した。初回にいきなり4点を失って5回途中6失点で降板したものの、チームは9回に試合をひっくり返して逆転勝ちし、2連勝で地区シリーズ進出を決めた。試合時間は4時間50分。中断時間1時間16分を含めると、6時間超えの死闘だった。

　天候不良の影響で40分ほど遅れて始まったこの試合。初回ヤンキースの攻撃が無得点に終わると、その裏、田中はいきなり4点を奪われた。風雨の中で先頭のリンドーアを二ゴロに打ち取ったが、1死からヘルナンデス、ラミレスに連続二塁打を許して失点。その直後、強まった雨の影響で試合が中断となった。

　33分間の中断を経て1死二塁の状況で再開されると、2死としてからレイエスに四球を与え、ネイラーに2点適時二塁打、ペレスにも左前適時打を浴びて初回に計4点を失う波乱の立ち上がりとなった。

　それでも田中は2回以降立ち直って好投。2回を3者凡退に抑えると、3回も四球こそ与えたものの、無失点に封じた。3点差で迎えた4回にウルシェラが満塁本塁打を放ってチームは逆転に成功した。

　4回も無失点に抑えた田中だったが、5回に二塁打と四球で無死一、二塁のピンチを招いたところで降板。2番手のグリーンが同点に追いつかれて田中は4回0/3を投げて5安打6失点という内容だった。

　再び同点とされたヤンキースだったが、その直後の6回にサンチェスが2ランを放って再びリードを奪った。7回には同点に追いつかれ、8回には勝ち越しを許したが、崖っぷちの9回に無死満塁のチャンスを作ると、1死となってからサンチェスの犠飛で同点。ルメイヒューが中前適時打を放って再び逆転した。

　最後は8回から登板したチャップマンがインディアンスの反撃を凌いで逃げ切ったヤンキース。12点を奪って大勝した第1戦に続いて、大逆転勝利で2連勝を飾り、地区シリーズで筒香嘉智外野手の在籍するレイズと対戦することになった。

（Full-Count編集部）