名作映画のシーンが現実に…!? インディアンス25歳右腕の満塁被弾が話題に
映画「メジャーリーグ」マニアのカリンチャク、主人公と同じ髪型で…
■ヤンキース 10-9 インディアンス(WCシリーズ・日本時間1日・クリーブランド)
9月30日(日本時間1日)に行われたヤンキースとのワイルドカードシリーズ第2戦に敗れ、今季終戦を迎えたインディアンス。降雨のため試合開始が遅れたり中断を挟むなど、合計4時間50分の長丁場となった一戦だが、4回に映画史に残る名作のワンシーンが再現されたと話題になっている。その名作とは1989年に日本でも大ヒットした映画「メジャーリーグ」だ。
実在する球団・インディアンスを舞台としたコメディ映画で、本拠地をクリーブランドからマイアミに移すため、三流選手ばかりを集めて最下位を狙うオーナーの目論見を知った選手たちが、一転奮起して優勝を目指すというストーリー。チャーリー・シーンが演じる主人公リッキー・ボーンは、99マイル(約159キロ)の剛速球を持ちながら酷いノーコン投手だったが、実は近眼が原因でメガネをかけた途端に一躍、全米にその名を轟かせるピッチャーに変身した。映画公開当時は、ボーンがかけるゴーグルのようなメガネや、入場曲「ワイルド・シング」が一大ブームを巻き起こした。
そんな名作映画に心酔するのが、インディアンスの25歳右腕、ジェームズ・カリンチャクだ。95マイル(約153キロ)に迫る剛速球を投げるリリーフ投手は、ボーンと同じ背番号「99」を着用し、入場曲には「ワイルド・シング」を使用。映画の主人公が現実の世界に舞い降りたとばかりに、地元クリーブランドではファンから人気を集めている。そんな右腕がまさかのデジャヴを演じてしまったと、米メディア「フォー・ザ・ウィン」が報じている。
記事によれば、カリンチャクはヤンキースと戦うワイルドカードシリーズを前に、ボーンと同じ奇抜な髪型を再現。映画の中でインディアンスは常勝軍団ヤンキースとワンゲーム・プレーオフを戦っており、快投する主人公に自らを重ね合わせたかったのかもしれない。
そして迎えた第2戦。カリンチャクがチームの救世主となり得る絶好機がやってきた。3点リードの4回表、先発カラスコが無死満塁の大ピンチを生んで降板。2番手としてマウンドに上がったのが、カリンチャクだった。打席に迎えたウルシェラに対してフルカウントとした右腕だが、渾身の6球目をフルスイングされ、まさかの逆転グランドスラムを被弾した。
実は、映画の中でも同様のシーンがあった。ヤンキースとのオープン戦に登板したボーンは12球連続ボールで満塁のピンチを迎えると、4番打者に満塁被弾。続編「メジャーリーグ2」でもボーンはヤンキース相手にグランドスラムを浴びており、カリンチャクは最悪のシーンを再現してしまったというわけだ。
SNS上では思いも寄らぬ展開にファンが大盛り上がり。
「リッキー・ボーンはヤンキース相手にいつも苦戦する」
「カリンチャクは『メジャーリーグ2』のリッキー・ボーンで、フランコナ監督はブラウン監督だな」
「彼こそリッキー・ボーンだ」
「背番号99で同じ髪型をすれば、あの結果にはなるわな」
前作同様に大ヒットした「メジャーリーグ2」には、日本からの助っ人、タカ・タナカ役で「とんねるず」の石橋貴明さんが出演していたが、タカ・タナカも仰天の名シーン再現となった。