どうやって捕った? 名手モリーナの“神キャッチ”に米衝撃「これだけでも殿堂入り」

カージナルスのヤディアー・モリーナ【写真:AP】
カージナルスのヤディアー・モリーナ【写真:AP】

ハーフスイングに投球が当たりファウルチップ→モリーナのミットに収まり三振

■パドレス 11-9 カージナルス(WCシリーズ・日本時間2日・サンディエゴ)

 今季でメジャー17年目を迎えるカージナルスのヤディアー・モリーナ捕手。驚愕のバズーカ送球や頭脳的なプレーでファンを沸かせ、ゴールド・グラブ賞9度を獲得する球界屈指の名捕手だ。そんなモリーナは、1日(日本時間2日)に行われた敵地パドレスとのワイルドカードシリーズ第2戦で、またしてもファンを驚かせる“神キャッチ”を披露した。

 ファンが目を疑った場面はカージナルスが4点リードで迎えた3回の守備だった。1死一、二塁でタティスJr.が打席に立つと、カウント2-2からの5球目。カージナルス先発ウェインライトが投じた89.3マイル(約144キロ)の内角高めのシンカーに、タティスJr.のハーフスイングしたバットにボールが当たった。

 そのままファウルチップになるかと思われたが、打球はそのまま流れるようにモリーナのミットに吸い込まれた。一瞬の出来事だったが、モリーナはすぐさま球審にアピールすると捕球が認められ、タティスJr.は三振に倒れた。

 予想外の出来事に思わず苦笑い気味のウェインライトに対し、モリーナは「当然だろう」と言わんばかりに満面の笑みを見せた。この曲芸キャッチに「ピッチングニンジャ」の愛称で高度な分析を行い、現役メジャーリーガーや米メディアからも多数フォローされている名物セレブ、ロブ・フリードマン氏も自身のツイッター上で映像を公開。モリーナの妙技を見たファンからは驚きの声が続いた。

「どうやったら(ボール)離さずにいられるんだ」

「GOAT(Greatest Of All Time/史上最高)」

「マジかよ、アメージングだな」

「これがどれだけ信じられないか、人々は理解してない笑」

「ヤディはこのプレーだけでも殿堂入りだ」

 シーズン途中に新型コロナウイルスに感染し、42試合の出場で打率.262、4本塁打、16打点でレギュラーシーズンを終えた37歳のモリーナ。現在ポストシーズンで奮闘中のカージナルスは、2011年以来となる世界一を目指している。チームの生え抜きとして17年間チームを支えてきたモリーナの存在感、そして見るものを虜にしてきたは守備能力は、悲願達成に欠かせないだろう。

【動画】「このプレーだけで殿堂入り」とファン衝撃 モリーナがファウルチップを三振に変えた“0距離”捕球

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