2試合欠場で鷹・栗原が取り戻した「ワクワク」 変化の裏に打撃職人からのアドバイス

長谷川勇也からの助言「お前の場合は目付けだけだ。自分が打てるところを待っとけ」

 好調だった7月は、打席の中で追い込まれても慌てることなく対応し、安打や本塁打を放ってきた。栗原は、その秘訣を「追い込まれた段階でもう1回整理して、どういうボールがあるのか、どういうボールが多いのかを頭の中に入れながら集中して打席には入れている」と語っていたが、3日と4日の適時打は初球、さらに本塁打も2球目を打ちにいっている。栗原はその変化の要因として、1人のベテラン打者の名前を挙げた。スタメンに復帰した9月29日に1軍に復帰した鷹の打撃職人・長谷川勇也だ。

 「長谷川さんが(1軍に)上がってきて、いろいろと話を聞いてもらったんです。『お前の場合は目付けだけだ。自分が打てるところを待っとけ』と言われたので、自分が打てるところに来た球は初球からしっかり振りにいくようにしています。『自分が打てると思ったところをしっかりスイングしていけばいい。それが空振りになってもいいんだ』とも言ってもらいました。それはすごく大きかったですね」

 初めてシーズンを通して1軍で試合に出続け、続々とキャリアハイの成績を更新している栗原は「負けられない戦いが続くので、何とかチームの勝ちに貢献していきたい」と、残りわずかになったシーズンを全力で駆け抜けていく。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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