年俸4億円減で迎えた来日7年目の復活 メヒアは西武の救世主になるか?
7日のソフトバンク戦では6回に反撃の狼煙をあげる11号ソロ
■西武 4-3 ソフトバンク(7日・メットライフ)
西武のエルネスト・メヒア内野手が鮮やかに復活を遂げている。山川、中村らが打撃不振のチーム状況にあって、来日7年目の34歳が4番に定着しつつある。7日には本拠地メットライフドームでのソフトバンク戦に「4番・一塁」で出場し、6回に11号ソロを放って、チームの連勝に貢献した。同日現在、10月に入ってから全5試合で4番を任されている。
“ヘビー級”のド迫力だった。3点ビハインドを背負った西武は3回、栗山が右翼フェンス直撃の適時打を放って1点を返し、ソフトバンク先発の左腕・笠谷をこの回の途中で降板させたものの、2番手のプロ2年目右腕・杉山を打ちあぐんだ。杉山は193センチ、95キロの体格から投げ下ろす速球は常に150キロを超えていた。
しかし、6回、198センチ、118キロのメヒアが、杉山が投じた内角高めの153キロを一閃。左翼席に放り込み、1点差に迫った。これで勢いづいた西武は、7回に栗山の同点打、8回に木村の勝ち越し二塁打と続いて、逆転勝ちを収めたのだった。辻監督は試合後、「中継ぎの平井が踏ん張っていただけに、メヒアのホームランでチームの意気が上がった」と評した。
メヒアは今月2日のロッテ戦でも延長10回、9月に巨人からトレードで加入して以降快進撃を続けていた澤村から決勝10号ソロを放った。この時も150キロの剛速球を打ち砕き、打球はテレビカメラが追いきれないほど高い放物線を描いて左翼席上段に着弾。メヒアにしか打てない弾道で、ファンを魅了した。