危険球で“因縁”のチャップマンから決勝弾 レイズ野手「これを上回る脚本は…」
レイズ・ブロソーは1か月前に160キロ超を投げられた因縁チャップマンとの対決で勝ち越し弾
■レイズ 2-1 ヤンキース(地区シリーズ・日本時間10日・サンディエゴ)
レイズは9日(日本時間10日)、ヤンキースとの地区シリーズ第5戦で2-1で競り勝ち、12年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。途中出場のマイク・ブロソー内野手が同点の8回に世界最速左腕チャップマンから値千金の勝ち越し1号ソロを放った。
因縁の対決だった。1-1で迎えた8回1死。ブロソーは100.2マイル(約161キロ)の剛速球を左越えへ運んだ。チャップマンとは9月1日に対戦。160キロ超えの剛速球を頭部付近に投じたことで両軍が乱闘寸前となっていた。第4戦では剛腕に空振り三振を喫していたが、大一番で結果を出した。ヒーローはシリーズを決める一発を興奮して振り返った。
「いや、リベンジではない。それはもう過去のことだよ。このシリーズに勝つためにここに来た。そのことから気持ちを切り替えて、僕らが一番上手くやれることをするために。それは僕らのプレーをするということだ」
「僕たちはその事は既に過去に置いてきたんだ。気持ちは切り替えているんだ。恐らく彼らとこの(ポストシーズンの)時期に対戦するとわかっていた。これを上回るスクリプト(脚本)は書けないよ」
同地区のライバルを退け、11日(日本時間12日)からのリーグ優勝決定シリーズではアストロズと対戦する。ブロソーが望むのはチームの躍進だけだ。「この気持ちを言葉で表せるかわからないよ。絶対忘れられない瞬間なんだ。僕たちはただ、普段通りにプレーするだけ。たくさん楽しんで、皆もうまくまとまっていると思う。シーズンを続けられることが、最高にハッピーだよ。僕たちの中で誰も今夜シーズンが終わってほしいとは思っていなかった。僕の役割を果たして、少なくともう少しだけこのチームで戦えることが嬉しいよ」。チーム一番で世界一を目指していく。
(Full-Count編集部)