燕・五十嵐引退で「97年ドラフト組」灯火消える…高橋由伸、川上憲伸ら名選手揃い
巨人は高橋由伸、中日は川上憲伸を逆指名で獲得、五十嵐は2位でヤクルト入団
ヤクルトの五十嵐亮太投手が、今季限りで現役を引退することが明らかになった。現役最長キャリア23年目を迎えていた今季はここまで1軍出場なし。ただ1人となっていた1997年のドラフト指名組の灯火が、今季で消えることになる。
五十嵐は、1997年にドラフト2位で敬愛学園からヤクルトに入団。3年目の1999年からリリーフ一筋で活躍し、2004年には最多セーブにも輝いた。2010年には海を渡り、メッツやブルージェイズ、ヤンキースでメジャー登板を経験した。2013年からはソフトバンクで日本球界に復帰。昨季は古巣のヤクルトに10年ぶりに戻ると、リリーフとして45試合登板で復活ぶりをアピール。今季も貴重な中継ぎとして期待されていたが、ユニホームを脱ぐ決断をすることになった。
その五十嵐がプロへの扉を開いた1997年のドラフトでは、錚々たる顔ぶれが揃っていた。巨人には慶大の高橋由伸が逆指名して1位で入団。巨人一筋で2015年まで18年間の現役を終えると、16年からは3シーズン監督を務めた。
同じく逆指名で中日は1位で川上憲伸を獲得。1年目の1998年に14勝6敗の成績で新人王を獲得すると、不動のエースに成長。2009年にはメージャーリーグにも挑戦。2012年からは古巣の中日に戻った。2015年限りでの中日退団後も現役を模索していたが、2017年に正式に現役引退を表明した。
そのほかにも、阪神は2位で井川慶を獲得。中日には5位指名ながら井端弘和が入団した。個性豊かな名選手たちが多く、海を渡って新たな世界に挑戦する選手も少なくなかった。球史を彩ってきた世代が、令和の世に終わりを告げることになる。
(Full-Count編集部)