燕・五十嵐、引退表明後に同級生石川と練習「泣くの堪えた」 会見の一問一答
同級生のチームメート石川へ「200勝を見せてもらいたい」
――41歳まで続けてこられた要因は?
「プロ野球選手になって生きていくためには何を選択するべきか、誰にも負けない投球技術などを探してきたときに、誰よりも早い球を投げることが、この世界で生きていくのに必要なことだと選択してやってきました。僕は決して対応能力が高い方ではないんですけど、自分なりに選択してきた道が、悪くなかったんじゃないかと思います」
――リリーフに対するこだわりは?
中継ぎをやっていていいなと思うことは、毎日試合に入れること。ブルペンでチームメートといろんな話ができて、ある意味一つのチームの方になって。抑えたことより、打たれたことの方がニュースになるんですよね。それはそれで面白いなと思っていて。抑え続けることが当たり前だと思われている、そんなところが中継ぎの魅力なんじゃないかと思います」
――引退後は?
「正直今のところ何も考えていないというか。本当はのんびりゆっくりと言いたいところだけど、41歳なのでね。冷静に考えて、僕自身が何もしないというのは耐えられない性格なので、野球以上にというのは難しいかも知れないけど夢中になれるものを見つけられたらと思います」
――石川投手にメッセージを
200勝を見せてもらいたいですね。近くで見ていて誰よりも練習をしていました。若い子にも負けないくらい。僕が引退するときも、彼の練習に対する向き合い方を見て少し心が折れてしまったくらいなので、周りの人がちょっとやる気なくしちゃうかもしれないのでそこはちょっと注意したいですね(笑)」
――野球は何を与えてくれた?
「野球をやっていると楽しいことばかりではなくて、辛いことの方が多い気がするんです。でもそこをどう乗り越えていくかと考えた時、これはもう野球人としても人としても大切なことなんじゃないかなと思っていて。どんな時もグラウンドに立ち続けて上手くなろうと言う気持ちを持つことが大切だし、それが今後の僕の人生に活かされると信じています」
――最後に登板の機会があればどんな球を?
「正直、見ている方に、まだまだできるんじゃないかという思いにさせたいという気持ちがあるのと同時に、僕自身、引退を撤回するくらいの勢いでやりたいと思います!」
(新保友映 / Tomoe Shinbo)