DeNA梶谷は「日本で一番の1番打者」 ラミレス監督も激賞したプロ14年目の“進化”
ラミレス監督も評価「インサイドだけをしっかり狙って、決めて打っているようなスイングだった」
ラミレス監督も「タイミングがすごくよかった。インサイドだけをしっかり狙って、決めて打っているようなスイングだった」と話したように、高い技術と事前の準備に裏づけされた、狙いすました一打だった。
今季でプロ14年目となる梶谷は、初の規定打席到達が8年目のシーズンと遅咲きの部類に入る選手だ。高い身体能力で攻走守にダイナミックなプレーを見せ、トリプルスリー予備軍の評価もあったが、18年には右肩の手術を行うなど、度重なる故障で、不完全燃焼の状況が続いていた。
今季は試合数減の異例のシーズンながら、9月にはチームの月間安打数を更新する活躍で月間MVPに選出されるなど、キャリアハイともいうべき成績を残しつつある。「今年のカジは、これまでよりもワンランク上のレベルに達している」と評する指揮官も「現在、日本で一番の1番打者だと思う」と絶大な信頼を置いている。
殊勲のグランドスラムでは、一塁ベースを通り越しそうになり、慌てて踏み直す場面もあった。「少しあせったけど、気持ちよかった。(一塁ベースコーチの)永池コーチとハイタッチしようとしたら、思ったよりも遠くにいたのでベースを踏めなかった」と周囲を笑わせた梶谷。シーズン残り17試合で打率.318と、自身初となる規定打席をクリアしての打率3割も目前だ。